お前の好きなようにしていいよ

この前の電話で俺があいつに言った言葉。

この4月から一人東京へ出てきて、仕事を始めた。
大学でやってきたこととは全く違うIT産業。SE。
当然、興味があって決めた仕事やったけど、最初はめっちゃ
不安やったよ。朝の通勤ラッシュにしてもそうやし、
俺の大学から東京で働いている同期は一人もいなかった。
田舎育ちの俺が、会社の同期と馴染めるがどうか、
東京での生活には順応できるのか？とか、もう不安だらけやった。

そんな時、いつも俺の心の支えになっていたのがあいつ。
距離は離れていても、俺はすっごく近くに感じていた。
それくらい電話もメールもしたし、4，5月は休みがうまくとれて、
あいつがこっちに来てくれて、本当に嬉しかった。
いい同期に恵まれたとは言え、俺がこれだけ短期間の間に、
自信をもって、同期との人間関係や、仕事のペースを築くこと
ができたのは、まぎれもなくあいつの存在があったからこそ。

こっちでの生活は、同期がいろいろ案内してくれたり、
泊まり会や、小旅行を企画してくれたおかげで、
ほんまに楽しく過ごせた。俺は、同期の女3人と男4人くらいで
なんとなく構成されたグループに気が付くと入っていたし、
同期の女の家に、このグループで泊まりに行ったこともある。
それらもすべて、あいつに話した。不安にさせてしまった。
妬かせようとか不安にさせようとか思って話したんじゃないのに…。
俺があいつの立場やったら、やはり不安になったやろうな。
だんだん、距離が離れていくんじゃないか？って。
『別れたい』って言われて初めて気づいたよ。俺って鈍感だね。

俺は、あいつを支えに、今まで好き放題やらせてもらってきた。
だから、今しばらく、このままの状態でいたいっていうあいつに、
俺は、こう言ったんや。
『今は、お前の好きなようにしていいよ。
　俺の気持ちだけ分かってくれたら、今はそれで十分。
　俺の気持ちはこれからもずっと変わらないから。
　お前が、もう絶対に大丈夫！って思えた時に会ってくれたら
　それでいい。俺は焦ってないから、お前もゆっくり考えてな。』

最近になって、あいつと会う約束をしたよ。
って言っても、すぐに予定を取り消すやつやから、
全然油断できないけど（笑）。でも、嬉しかったよ♪
10月下旬。俺の資格の試験が終わったら、二人で
『ディズニーシー』に行くことにした。その時に、
いっぱい話をするつもり。今後のことや、今までのこと。
そして、あいつの本当の気持ちを聞きたい。

それまでは、周りに『振り回されすぎ！』と思われてもいいから、
俺は俺のやり方で、あいつに精一杯の誠意を示すつもり。
惚れられた方が楽かもしれないけど、惚れた方が、
より多くの幸せを感じることができるんとちゃうかな？
とか、自分を鼓舞しながら、俺の生活は続いていく。